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Webサイト・ECの多言語対応|進め方と翻訳運用のポイント

Webサイト・ECの多言語対応の進め方を解説するイメージ

 

目次
  • Web・ECの多言語対応が求められる背景
  • 多言語対応の主な方法(手動翻訳/機械翻訳/翻訳連携ツール)
  • 進め方のステップ(対象言語→翻訳→公開→更新)
  • 更新運用の設計(誰がいつ更新するか)
  • 多言語SEOの基本(hreflang/URL設計/現地キーワード)
  • 翻訳品質と一貫性を保つ工夫(用語集/ネイティブチェック)
  • まとめ

 

Web・ECの多言語対応が求められる背景

製造業でも、海外の顧客や代理店が製品情報を探す入口はWebサイトやECサイトになっています。「英語ページはあるが数年前のまま」「日本語サイトだけで海外からの問い合わせに応えきれない」といった状態は、せっかくの引き合いを取りこぼす原因になります。海外の担当者は、まず自国語や英語で検索し、製品仕様やカタログを確認したうえで問い合わせるかどうかを判断するためです。

Web・ECの多言語対応は、単にページを翻訳するだけの作業ではありません。どの言語に対応するか・どう翻訳するか・公開後どう更新し続けるかまでを設計して初めて、海外顧客が迷わず情報にたどり着ける状態になります。この記事では、製造業の担当者が失敗しないための進め方を、対象言語の選定から更新運用、多言語SEOまで順に整理します。

多言語対応の主な方法(手動翻訳/機械翻訳/翻訳連携ツール)

Webサイトを多言語化する方法は大きく3つに分かれます。それぞれ品質・スピード・運用のしやすさが異なるため、目的に合った方法を選ぶことが第一歩です。

方法特徴向いているケース
手動翻訳(人手翻訳)翻訳者が文脈をふまえて訳す。専門用語やニュアンスに強く品質が安定製品情報・技術仕様・企業ブランドに関わる公開ページ
機械翻訳(MT)ツールで即時に翻訳。スピードと処理量に優れるが、そのままでは品質が不安定更新頻度が高い・分量が多い・社内参照や下訳(要チェック)
翻訳連携ツール(サイト翻訳ツール)既存サイトに後付けで多言語表示を追加。翻訳文を管理画面で編集・差し替えできる今のサイトを作り直さずに多言語化を始めたい

「翻訳連携ツール」は、shutto翻訳に代表されるサイト翻訳連携ツールのように、既存サイトのソースを大きく改修せず多言語表示を追加できる手段です。機械翻訳をベースに表示しつつ、重要なページは人手で訳文を上書きして品質を担保する、といった併用がしやすいのが利点です。製品仕様やブランドに関わる中核ページは手動翻訳、更新の多い一覧やニュース系は機械翻訳+チェックといったように、ページの重要度に応じて方法を使い分けるのが現実的です。機械翻訳と人手の使い分けは「翻訳・ローカライズ自動化とは?」でも詳しく解説しています。

進め方のステップ(対象言語→翻訳→公開→更新)

多言語対応は、次の4ステップで進めると全体像を見失わずに済みます。

  • 1. 対象言語を決める:既存顧客の国・アクセス解析の流入元・営業がねらう市場から優先度をつけ、まず英語+主要市場の言語に絞る
  • 2. 対象ページと翻訳方法を決める:全ページを一度に訳そうとせず、製品情報・会社概要・問い合わせなど「海外顧客が必ず見るページ」から着手。ページの重要度で手動/機械/連携ツールを割り当てる
  • 3. 翻訳して公開する:訳文の作成後、レイアウト崩れや文字化け、言語切替の導線を確認してから公開する
  • 4. 更新の仕組みを決める:日本語を更新したら該当言語も更新する運用ルールをあらかじめ決めておく

特につまずきやすいのが最初の言語の絞り込みです。あれもこれもと欲張ると翻訳・更新の負荷が跳ね上がり、結局どの言語も中途半端になります。まずは需要の高い1〜2言語で運用を回し、手応えを見て広げる方が続きます。

更新運用の設計(誰がいつ更新するか)

多言語サイトで最も多い失敗が、公開後に更新が止まり、日本語版だけ新しくて外国語版が古いままになることです。これを防ぐには、公開前に運用ルールを決めておくことが欠かせません。

  • 更新の起点を決める:日本語ページを更新したら、対応言語も更新対象として扱うことをルール化する
  • 担当と手順を決める:誰が翻訳を手配し、誰が公開まで確認するのか、役割と流れを明確にする
  • 更新頻度で方法を変える:頻繁に変わる情報は機械翻訳や連携ツールで即時反映し、変更の少ない中核ページは人手翻訳で品質を保つ
  • 翻訳元データを整えておく:製品情報やカタログの元データが整理されていれば、更新のたびの翻訳がぐっと楽になる

更新運用まで含めて設計しておくと、多言語サイトは「作って終わり」ではなく、継続的に成果を生む資産になります。製品情報の管理と多言語展開の関係は「製造業の多言語対応ガイド」でも触れています。

多言語SEOの基本(hreflang/URL設計/現地キーワード)

翻訳して公開しても、検索エンジンに正しく認識されなければ海外顧客には届きません。多言語SEOでは次の3点を押さえます。

  • hreflangの設定:ページごとに対応言語を検索エンジンへ伝える仕組み。日本語版・英語版などが「同じ内容の言語違い」であることを示し、地域・言語に合ったページを表示させる
  • URL設計:言語ごとにURLを分ける(例:/en/ のサブディレクトリなど)と、構造が分かりやすく管理しやすい。一貫したルールで統一する
  • 現地キーワード:日本語の直訳ではなく、その言語圏で実際に検索される言葉に合わせる。製品名や業界用語は現地での一般的な呼び方を確認する

特に見落とされがちなのが現地キーワードです。日本語の用語をそのまま訳しても、現地の顧客が使う検索語とずれていると流入につながりません。翻訳連携ツールで自動翻訳しただけのページは、この点で検索評価が伸びにくいことがあるため、主要ページはキーワードを意識した訳し込みが有効です。

翻訳品質と一貫性を保つ工夫(用語集/ネイティブチェック)

ページ数が増え、更新を重ねるほど、訳語のばらつきが起きやすくなります。同じ製品名や機能名が別々の言葉で訳されていると、顧客の混乱や信頼低下につながります。品質と一貫性を保つには次の工夫が有効です。

  • 用語集(用語辞書)を用意する:製品名・機能名・指定訳語をまとめ、誰が訳しても表記が揃うようにする
  • スタイルガイドを共有する:表記ルールやトーンを定め、ページ間の統一感を保つ
  • ネイティブチェックを入れる:公開ページや重要な文書は、その言語のネイティブが自然さと正確さを確認する
  • 翻訳資産を蓄積する:過去の訳文を再利用できる仕組みがあれば、更新のたびに一貫性を保ちやすい

機械翻訳や連携ツールでスピードを確保しつつ、公開ページや製品に関わる重要な箇所は人手のチェックで仕上げる——この組み合わせが、更新を続けながら品質を保つ現実的なやり方です。多言語対応全体の始め方は「製造業の多言語対応の始め方」もご参照ください。

まとめ

Webサイト・ECの多言語対応を進めるうえでのポイントを整理します。

  • 翻訳方法は「手動翻訳・機械翻訳・翻訳連携ツール」から、ページの重要度と更新頻度に応じて使い分ける
  • 進め方は「対象言語→翻訳→公開→更新」の4ステップ。まず需要の高い1〜2言語に絞って運用を回す
  • 公開後の更新運用(誰がいつ更新するか)を先に決めておき、外国語版が古くなるのを防ぐ
  • 多言語SEOはhreflang・URL設計・現地キーワードが基本。主要ページは検索語を意識して訳す
  • 用語集・スタイルガイド・ネイティブチェック・翻訳資産の蓄積で品質と一貫性を保つ

あかがねの翻訳サービスでは、技術翻訳・多言語翻訳から機械翻訳+ポストエディット、翻訳コンサルティング・用語管理までワンストップで対応し、Webサイト・ECの多言語対応を、ネイティブ翻訳者によるチェックと用語管理で品質を保ちながら支援します。Web・ECの多言語対応を検討中の企業様は、まずはお気軽にご相談ください

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対象言語の選定・翻訳方法から、更新運用までご提案します。

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