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失敗しない翻訳会社の選び方|ISO 17100で品質を見極める7つのポイント

目次
- 翻訳会社選びで失敗する原因
- 確認すべき7つのポイント
- ISO 17100が品質の目安になる理由
- 見積り・トライアルで見るべき点
- 発注側が準備しておくとよいこと
- あかがねの翻訳サービス
- まとめ
翻訳会社選びで失敗する原因
「海外拠点向けに仕様書やマニュアルを翻訳したい」「輸出先に合わせてカタログを多言語化したい」——製造業で翻訳会社を探すとき、つい見積り金額の比較だけで発注先を決めてしまいがちです。しかし金額だけを基準に選ぶと、後から品質や進め方でつまずくことが少なくありません。
よくある失敗は、次のようなパターンです。
- 安さだけで選び、品質や用語統一で失敗する:訳語がばらつく、専門用語が誤訳される、文書間で表記が食い違う、といった問題が納品後に発覚します。修正のやり直しで、かえって時間とコストがかかることもあります。
- 自社の分野に対応できる会社か確認していない:一般的な翻訳は得意でも、技術文書や特定分野の実績がない会社では、専門的なニュアンスが正しく訳されないことがあります。
- チェック体制や進め方を確認していない:翻訳後の見直し工程がない、担当者との連絡が取りにくい、といった体制面の問題は、見積書だけでは見えにくいものです。
翻訳は納品されて終わりではなく、改訂を重ねながら使い続ける文書資産です。だからこそ、金額に加えて「品質を安定して出せる仕組みがあるか」という視点で選ぶことが、失敗を避ける第一歩になります。
確認すべき7つのポイント
翻訳会社を比較する際に確認しておきたいポイントを、7つに整理しました。いずれも品質の一貫性と、安心して任せられる体制に関わる観点です。
| 確認ポイント | 見るべき内容 |
|---|---|
| ①自社分野の実績 | 自社の業界・製品ジャンルの翻訳実績があるか |
| ②専門分野への対応 | 技術文書や専門用語に対応できる翻訳者・体制があるか |
| ③品質保証・チェック体制 | 翻訳後にチェック(レビュー)工程が組み込まれているか |
| ④第三者認証 | ISO 17100など、プロセスが客観的に審査されているか |
| ⑤用語集・翻訳メモリ対応 | 用語や表記を統一し、資産として蓄積できるか |
| ⑥セキュリティ・機密保持 | 機密文書の取り扱いと情報管理の体制があるか |
| ⑦コミュニケーションと納期 | 連絡が取りやすく、納期・進め方の相談ができるか |
それぞれ、次のように確認していきます。
- ①自社分野の実績:似た文書・似た業界での翻訳実績があるかを確認します。実績があれば、専門用語や文書特有の言い回しへの理解が期待できます。
- ②専門分野への対応:製造業の仕様書・マニュアルなど、専門性の高い文書には対応できる翻訳者と体制が必要です。技術文書への対応方針を確認しましょう。技術翻訳の考え方は「技術翻訳とは?製造業の専門用語・仕様書に対応する翻訳のポイント」で詳しく解説しています。
- ③品質保証・チェック体制:翻訳者が訳した後に、別の担当者がチェック(レビュー)する工程があるかは品質を大きく左右します。品質管理の考え方は「翻訳品質の管理方法」もあわせてご覧ください。
- ④第三者認証:ISO 17100などの認証は、翻訳のプロセスが客観的に審査されている証となります。詳しくは次章で解説します。
- ⑤用語集・翻訳メモリ対応:用語集や翻訳メモリに対応していれば、文書間・改訂間で訳語の一貫性を保てます。翻訳を続けるほど資産として積み上がります。
- ⑥セキュリティ・機密保持:仕様書や設計文書には機密情報が含まれます。秘密保持契約(NDA)や情報管理の体制を確認しておくと安心です。
- ⑦コミュニケーションと納期:疑問点への確認や仕様変更の相談がスムーズにできるか、無理のない納期で進められるかも、継続的に付き合ううえで重要です。
ISO 17100が品質の目安になる理由
翻訳会社の品質は外からは見えにくいものですが、判断の手がかりのひとつがISO 17100です。ISO 17100は翻訳サービスの国際規格で、翻訳の「成果物そのもの」ではなく、品質を生み出すプロセスと体制を対象としています。
ISO 17100が客観的な目安になるのは、次のような点が第三者(認証機関)によって審査されているためです。
- 翻訳実務者の力量・資格:翻訳を担当する人が必要な力量を備えているか
- チェック工程:翻訳後に別の担当者が確認する工程が組み込まれているか
- プロジェクト管理:案件の進行・文書・記録が適切に管理されているか
- 技術的資源・セキュリティ:情報管理を含む技術的な資源が整っているか
つまりISO 17100の認証は、「担当者や案件によらず、一定の品質を出す仕組みが整っている」ことを外部の目で確認したものといえます。規格の内容は「ISO 17100とは?翻訳品質を保証する国際規格をわかりやすく解説」で詳しく紹介しています。
ただし注意点もあります。ISO 17100が対象とするのは人手による翻訳のプロセスです。機械翻訳(MT)の出力にポストエディット(PE)を加える組み合わせや、通訳は、この規格の対象外と定義されています。認証があるからといって、すべてのサービスが規格の対象範囲に含まれるわけではない点は押さえておきましょう。それでも、人手翻訳の品質を客観的に見極めるうえで、ISO 17100は有力な判断軸になります。
見積り・トライアルで見るべき点
候補を絞ったら、見積りやトライアル(試訳)で具体的に比較します。ここでも金額だけでなく、内容を確認することが大切です。
- 見積りの内訳が明確か:翻訳・チェック・DTPなど、何がどこまで含まれるかを確認します。単価の考え方は「翻訳の料金・費用相場|単価の決まり方と見積りの見方」で解説しています。
- チェック工程が含まれているか:安い見積りは、チェック工程が省かれていることがあります。品質に関わる工程が含まれているかを見比べましょう。
- トライアルの品質と対応:可能であれば試訳を依頼し、専門用語の訳し方や表記の統一を確認します。あわせて、質問への回答の丁寧さや対応の速さも見ておくとよいでしょう。
- 条件をそろえて比較する:相見積りでは、同じ原文・同じ範囲・同じ納期で見積りを取ることが前提です。前提が違うと金額も内容も比べられません。
金額の安さだけで判断せず、品質を保ちながら必要な工程が含まれているかを確認することが、納得のいく発注につながります。外注全体の進め方は「翻訳の外注・発注ガイド」もあわせてご覧ください。
発注側が準備しておくとよいこと
翻訳の品質は、翻訳会社だけでなく発注側の準備によっても変わります。次のような準備をしておくと、品質が安定し、やり取りもスムーズになります。
- 原文を整えておく:あいまいな表現や誤字を事前に直しておくと、訳文の精度が上がります。図表と本文の対応も整理しておきましょう。
- 用語集を渡す:製品名・部品名・指定訳語をまとめた用語集があれば、訳語の統一が容易になります。用意がなくても、社内で使っている呼称を共有するだけで効果があります。
- 参考資料を提供する:過去の翻訳、対訳表、製品資料などを渡すと、文書間の一貫性が保ちやすくなります。
- 用途と読み手を伝える:誰が何のために読む文書かを伝えることで、訳し方の方針を合わせやすくなります。
これらの準備は、翻訳会社との協業を円滑にし、結果として品質と納期の安定につながります。用語集や翻訳メモリは、発注を重ねるほど翻訳資産として価値を増していきます。
あかがねの翻訳サービス
あかがねは、翻訳サービスの国際規格であるISO 17100(JIS Y 17100:2021)の認証を取得しています(登録番号 JSAT070、翻訳区分C:工業・科学技術/多言語)。人手翻訳のプロセスが第三者機関により審査されており、担当者や案件によらず一定の品質を出す体制を整えています。
あわせて、機械翻訳とポストエディットの組み合わせや、用語集・翻訳メモリを活用した用語管理、翻訳コンサルティングまで、製造業の多言語展開をワンストップで支援します。仕様書・マニュアル・カタログなどの技術文書を、専門用語への対応と品質の一貫性を重視して翻訳します。ISO 17100認証の詳細は「あかがね、翻訳品質の国際規格ISO 17100認証を取得」でご紹介しています。
翻訳会社選びで品質を重視される企業様は、あかがねの翻訳サービスをぜひご検討ください。信頼できる発注先をお探しの方は、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
翻訳会社の選び方のポイントを整理します。
- 金額だけで選ぶと、品質・用語統一・体制面で失敗しやすい
- 確認すべきは、自社分野の実績・専門分野への対応・品質保証/チェック体制・第三者認証・用語集/翻訳メモリ対応・セキュリティ・コミュニケーションと納期の7点
- ISO 17100は翻訳のプロセスと体制を第三者が審査した目安になる(ただしMT+PEや通訳は対象外)
- 見積りは条件をそろえて内訳とチェック工程を確認し、可能ならトライアルで品質を見極める
- 発注側も原文整備・用語集・参考資料を準備しておくと品質が安定する
あかがねの翻訳サービスは、ISO 17100認証(区分C・多言語)を取得し、製造業の技術文書の多言語化を、品質を保ちながらワンストップで支援します。翻訳品質を見極めたい、信頼できる翻訳会社を探しているという企業様は、お気軽にご相談ください。

