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BtoB購買のデジタルシフトに製造業はどう対応すべきか|自社サイトで商品体験を提供する方法

BtoB購買のデジタルシフトはどこまで進んでいるか
BtoB購買のデジタル化は、もはや「将来のトレンド」ではなく「現在進行形の変化」です。McKinseyの調査によれば、B2B購入者が利用する購買チャネル数は平均10.2に達し、2016年の約5チャネルからわずか数年で倍増しました。購買担当者は、対面営業だけでなく、Webサイト、ECモール、チャット、動画など、あらゆるデジタル接点を使い分けて製品を比較・選定しています。
さらに注目すべきは、B2B購入者の54%が「デジタル体験の品質が低いサプライヤーから別のサプライヤーに乗り換えた経験がある」と回答している点です。つまり、デジタル上での商品情報提供が不十分であること自体が、顧客離れの直接的な原因になっています。
国内でも、DX投資は前年比22%増で拡大し続けており、製造業は最大の投資セクターです。eコマースは4年連続でBtoBにおける最も効果的な販売チャネルに選ばれており、デジタルシフトの波は加速する一方です。
製造業が「デジタル商品体験」を提供しないリスク
「うちは対面営業が強いから大丈夫」という認識は、急速に危険なものになりつつあります。その証拠に、BtoBのデジタル購買プラットフォームは驚異的な成長を続けています。
モノタロウの年間売上は3,339億円(2025年12月期、前期比15.9%増・17期連続増収)に達しています。ミスミのVONA事業も1,797億円(2025年3月期、前期比6.0%増)の売上を計上しています。これらの数字が示すのは、製造業の顧客はすでにデジタルで製品を探し、比較し、購入しているという事実です。
自社がデジタル上で商品選定体験を提供していなければ、顧客はモノタロウやミスミなどのプラットフォーム上で競合製品と並べられ、価格だけで比較されることになります。技術力やブランド価値を訴求する機会がないまま、競合に顧客を奪われるリスクが高まっています。
また、プラットフォームに依存すると、顧客の閲覧データや検索データを自社で取得できません。「どんな条件で製品を探しているのか」「どの製品で迷っているのか」という貴重な市場情報を競合プラットフォームに渡してしまうことになります。
自社サイトで商品選定機能を持つ3つのメリット
メリット1. 自社ブランドの世界観で訴求できる
プラットフォーム上では、自社製品は他社製品と同じフォーマットで並列表示されます。一方、自社の商品選定サイトであれば、ロゴ・ヘッダー・バナーなどのデザインを自由にカスタマイズし、ブランドの世界観に沿った商品体験を提供できます。製品の技術的な強みや独自の価値を、画像・動画・技術資料を使って十分に伝えることが可能です。
メリット2. 顧客の行動データを自社で取得できる
自社サイトに商品選定機能を持てば、「どのカテゴリが多く閲覧されているか」「どのスペック条件で絞り込まれているか」「どの製品ページでCADデータがダウンロードされたか」といった行動データをすべて自社で取得・分析できます。これは新製品開発やマーケティング施策の立案に直結する貴重な情報です。
メリット3. 問い合わせ対応の工数を削減できる
スペックによるドリルダウン検索やキーワード検索、型番検索、CAD図やカタログPDFのダウンロード機能を提供すれば、顧客は24時間いつでも自分で製品を探し出せるようになります。「この条件に合う製品はどれですか?」「スペック表を送ってください」といった問い合わせが減少し、営業・技術部門の対応工数を大幅に削減できます。
商品情報のデジタル化を始めるステップ
「商品情報のデジタル化」というと大規模なシステム開発を想像するかもしれませんが、実際には段階的に始めることが可能です。
Step 1. 商品データの整備
まず取り組むべきは、既存の商品情報の棚卸しと構造化です。多くの製造業では、すでにExcelで製品マスターを管理しています。カテゴリ分類、シリーズ情報、スペック・価格・納期などの情報を整理し、Excelマスターとして体系化します。ゼロからデータベースを構築する必要はなく、既存のExcelデータをそのまま活用できる仕組みが重要です。
Step 2. 検索UIの構築
整備した商品データをもとに、顧客が直感的に製品を探せる検索インターフェースを構築します。キーワード検索・型番検索に加え、スライドバーやチェックボックスによるスペック絞り込み(ドリルダウン検索)を実装することで、カタログをめくるよりも速く目的の製品にたどり着ける体験を提供します。
Step 3. 公開と改善
商品選定サイトを公開した後は、顧客の利用データをもとに継続的に改善します。よく検索されるスペック条件があれば検索項目を充実させ、閲覧数の多いカテゴリにはCADデータやカタログPDFなどのコンテンツを優先的に追加します。
スクラッチ開発ではなく、商品データベースとフロント画面がセットになったパッケージを活用すれば、最短2ヶ月で商品選定サイトの公開が可能です。外部CSVからの自動取り込み(バッチインポート)にも対応していれば、基幹システムとの連携も段階的に進められます。
まとめ
BtoB購買のデジタルシフトは確実に進行しており、製造業が自社サイトで商品選定体験を提供しないことは、機会損失とブランド希薄化のリスクを意味します。
- BtoB購買チャネルは平均10.2に倍増し、デジタル体験が購買行動を左右する
- プラットフォーム依存では価格競争に巻き込まれ、顧客データも取得できない
- 自社サイトでの商品選定機能は、ブランド訴求・データ取得・工数削減の3つの効果をもたらす
- Excelマスターから始めれば、大規模なシステム開発なしにデジタル化を実現できる
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