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PIMとDAMの違いやできることについて解説

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企業の販促活動には、PIM(商品情報管理)やDAM(デジタルアセット管理)といったシステムが活用されます。取り扱う商品のさまざまな情報を一元管理できるため、社内外との情報共有や販売チャネルへの情報展開の効率化が可能です。

PIMとDAMは連携して使われることが多いものの、両者にはできることに違いがあるため、「PIMとDAMの機能をそれぞれ知りたい」「PIMとDAMの違いがよくわからない」といった方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、PIMとDAMのそれぞれの機能や活用シーン、できることの違いなどを解説します。PIMとDAMを連携させるメリットや、おすすめのPIMシステムも紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

PIMとは

PIM(Product Information Management)とは、自社の商品の情報を一元管理できる商品情報管理システムのことです。PIMでは、カテゴリーやシリーズごとの商品の分類や、商品画像・設計図・スペックといったさまざまな情報の保存・管理ができます。

PIMのシステムの多くは、自社ホームページや各種ECサイトと連携して、商品情報の発信や販売に活用可能です。とくに、多種多様な商品を扱うメーカーや小売・卸売業、複数の販売経路を持つ企業では、商品情報を効率的に管理できるPIMの導入が進められています。

以降では、PIMの機能や活用シーンについて解説します。

PIMの4つの機能

PIMの主な機能は、以下の4つです。

  • データ管理機能
  • プロセス管理機能
  • データ配信機能
  • 品質管理機能

データ活用機能

データ管理機能は、登録した商品情報や登録・更新履歴、販売管理システムなどとの連携情報といったさまざまなデータを管理する機能です。登録する情報をExcelやCSVなどオンフォーマットからインポートする機能や、商品検索機能も含まれている場合があります。

プロセス管理機能

プロセス管理機能は、商品情報を登録して共有・配信するまでのプロセスを管理する機能です。担当者が商品情報を登録・更新後、管理者がそれを承認してシステム上に反映されるまでのワークフローを設計する機能や、アクセス権限・閲覧権限の設定機能を指します。

データ配信機能

データ配信機能は、登録された商品情報を別システムやプラットフォームに出力する機能です。出力先はECサイト・自社ホームページ・商品カタログ・営業資料などさまざまで、用途に応じた出力情報の設定が可能です。情報の開示先に応じた開示範囲の設定もできます。

品質管理機能

品質管理機能は、登録・更新された商品情報に不足・矛盾・重複などがあると自動検知し、管理者に通知する機能などのことです。登録されているデータの品質を管理し、誤った情報や古い情報が展開されるリスクを低減します。

PIMの活用シーン

PIMは商品情報を扱うあらゆるシーンで活用されます。活用シーンの具体例は、以下のとおりです。

  • 社内に点在する商品情報を一元管理して全社で共有する
  • ホームページ・カタログ・ECサイトなどに商品情報を登録する
  • 取引先からの商品情報の提供依頼に対して必要な情報を提供する

Excelやその他のツールなどを使って社内の各部門が個別に商品情報を管理している場合、商品情報に関する問い合わせに時間がかかったり、担当者ごとに情報の粒度がばらついたりするリスクがあります。PIMを導入すれば、正確な商品情報をまとめて管理でき、検索やデータの活用も容易です。

商品情報をホームページやカタログ、ECサイトなど各販売チャネルに展開する際もPIMが役立ちます。とくに多くの販売チャネルがある場合、手作業で各販売チャネルに商品情報を登録するのは困難です。ECサイトなどと連携できるPIMなら、商品情報の展開も効率化できます。

DAMとは

DAM(Digital Asset Management)とは、写真・動画・音声・ドキュメント・プレゼンテーション資料などのデジタルコンテンツと関連するメタデータを管理するシステムのことです。デジタルアセット管理とも呼ばれます。

DAMでは、デジタルコンテンツの登録・修正・更新・削除といった作業に加え、バーション管理もできます。紐付けたメタデータを使ったコンテンツの検索や、データの加工・変形もDAMが持つ機能の一部です。

ここでは、DAMの機能と活用シーンについて解説します。

DAMの6つの機能

DAMの主な機能は、以下の6つです。

  • データの収集・登録・バージョン管理
  • データの検索・参照
  • データの変換
  • 著作権管理(DRM)
  • アクセス制御
  • 他システムとの連携

DAM(デジタルアセットマネジメント)の最も基本的な機能は、デジタルデータの収集と登録です。さまざまな形式で保存されているデータをインポートし、分類・整理・タグ付けなどをして管理します。データは修正・更新・削除も可能です。

DAM上で行ったデジタルデータの登録・更新・削除などを行った履歴は記録されます。誤操作などによるデータの誤りを修正する際には、過去バージョンの復旧も可能です。履歴には「誰がいつ何を操作したのか」が含まれるため、ミスの原因も容易に追跡できます。

DAM上に保存するデジタルデータには、関連するメタデータが紐付いています。メタデータをキーワードとして検索すれば、すぐに目的のデータに辿り着けるでしょう。登録時にタグ付けをしておけば、タグでの絞り込みなども可能です。
デジタルデータをECサイトやSNSなどに使う際、データの形式を変換する必要があるケースがあります。DAMでデータを管理していれば、使用先のフォーマットに適したファイル形式やサイズに変換することが可能です。

デジタルコンテンツの著作権管理(DRM:Digital Rights Management)もDAMの機能のひとつです。そのコンテンツを利用できる範囲や期間などの規定を一元管理し、不正利用を防ぎます。

アクセス制御機能では、DAMが管理するコンテンツのアクセス権限や閲覧権限などを設定できます。社外関係者との協業などで一部の素材のみ提供したい場合、権限設定を行うことでセキュリティを確保可能です。登録したデジタルコンテンツを共有・配布する際の承認フローの設定もできます。

DAMシステムは、他のシステムとの連携機能も備えています。たとえば、PIM(商品情報管理)システムと連携させれば、商品の写真や紹介動画などを含む高品質な商品情報を一括管理可能です。ほかにはCMSやECサイト、SNSとの連携もできます。

DAMの活用シーン

DAMは商品情報管理システムであるPIMと補完的な関係にあるシステムで、組み合わせて使われるのが一般的です。PIMで商品情報を一元管理し、商品情報のうち写真・動画・音声などのデジタルコンテンツをDAMで管理するという使い方ができます。

たとえば、ECサイトに商品を登録する際、PIMから登録したい商品情報を読み込みます。商品の写真や紹介動画、PDF化されたマニュアルなどを組み込みたいときは、DAMが管理しているその商品のデジタル素材を参照し、フォーマットに合わせて変換したうえで、ページに挿入することが可能です。

新商品のプロモーションなどで外部委託をする際にもDAMが役立ちます。委託先から広告に使う写真・動画を求められた場合、DAMから該当商品の素材を即座に引き出して提供可能です。

PIMとDAMの違い

PIMとDAMでは、取り扱う情報の種類が異なります。

PIMが管理するのは、企業などが扱う商品に関する情報です。商品名・型番・価格・仕様・在庫などのさまざまな商品情報を管理します。テキスト情報だけでなく、商品の写真や紹介動画などのデジタル情報も管理対象です。

一方、PIMが扱うのはデジタルコンテンツ全般で、かならずしも商品に関わる情報とは限りません。商品の写真や紹介動画といった商品に関連するものも管理対象ですが、ブランドロゴや広告素材など、1つの商品の情報ではないデジタルコンテンツも管理します。

PIMを利用するのは、小売業・メーカー・ECサイト運営業の商品管理担当者が中心です。一方、デジタルコンテンツ全般を管理するDAMは、営業・マーケティングの担当者やデザイナーなども利用します。

<PIMとDAMの違い>

 

PIM(商品情報管理)

DAM(デジタルアセット管理)

目的

商品情報を一元管理し、社内外での情報共有や販売チャネルへの情報展開に活用する

画像・動画・音声といったデジタルコンテンツを一元管理し、必要な場面で活用する

管理する情報

商品名・型番・説明文・価格・仕様・在庫情報などの商品情報

画像・動画・音声・PDF・デザイン素材などのデジタルコンテンツ

主な利用者

小売業・メーカー・ECサイト運営などの商品管理担当者

小売業・メーカー・ECサイト運営などの商品管理担当者や、営業・マーケティングの担当者、デザイナーなど

上記のような違いがあるPIMとDAMですが、企業の営業・販促活動の効率化を目的とする場合、2つを組み合わせて使うのが一般的です。PIMとDAMを連携すれば、商品情報とデジタルコンテンツの垣根をなくし、社内のさまざまな情報を統合的に管理できます。

PIMとDAMを連携するメリット

PIMとDAMは補完的に利用されるシーンが多く、これは2つのシステムの連携によってさまざまなメリットが得られるためです。ここでは、PIMとDAMを連携する主なメリットを4つ解説します。

  • 商品に関わるあらゆるデジタルコンテンツにアクセス可能
  • 複数の商品画像や紹介動画を各商品に紐付け可能
  • 販売チャネルのフォーマットに合わせたデジタルコンテンツを配信可能
  • 商品情報の管理作業を分業できる

それぞれどんな効果が期待できるのかチェックしておきましょう。

商品に関わるあらゆるデジタルコンテンツにアクセス可能

PIMでは商品名・説明文・価格といったテキスト情報を中心に管理している場合でも、DAMと連携すればあらゆるデジタルコンテンツにアクセスできるようになります。商品情報をECサイトやカタログに載せる際、画像や動画を活用した高品質な情報を利用可能です。

複数の商品画像や紹介動画を各商品に紐付け可能

DAMは画像・動画・音声などのデジタルコンテンツ全般を管理でき、関連するメタデータでの検索も可能です。一方、通常DAMだけでは「1つの商品をいろいろな角度から撮った写真を、その商品情報として紐付ける」といった管理ができません。

ここに、商品に関わる情報を紐付けて管理できるPIMを連携すれば、DAMが管理する商品画像や商品動画を、関連する商品に紐付けられます。こうした紐付けができることで、カタログやECサイトなどに商品情報を展開する際、より作業を効率化できるでしょう。

販売チャネルのフォーマットに合わせたデジタルコンテンツを配信可能

ECサイトやSNSといった販売チャネルに商品情報を展開するには、PIMのデータ配信機能が必要です。DAMはPIMのデータ配信機能を利用することで、管理しているデジタルコンテンツを各種販売チャネルに配信・共有できます。

このとき、画像や動画などのデータ形式は配信するフォーマットに合わせた変換が必要です。PIMのみでは画像・動画の形式変換が難しいケースがありますが、DAMであればフォーマットに合わせたデータの加工を行い、適切なデータ配信ができます。

商品情報の管理作業を分業できる

PIMだけでもシステムによっては画像・動画などの管理ができますが、他の商品情報と一緒に複数の画像・動画を管理するのはやや複雑な作業が伴います。DAMにデジタルコンテンツの管理を任せれば、PIMは通常の商品情報の管理・維持に専念できるでしょう。

同じくDAMでは、管理しているデジタルコンテンツと商品情報との紐付けや、販売チャネルへの配信をPIMに任せられます。したがって、デジタルコンテンツの登録・更新・削除やバージョン管理といった作業に専念できるのはメリットです。

まとめ

本記事では、PIM(商品情報管理)とDAM(デジタルアセット管理)のそれぞれの機能や活用シーン、できることの違いなどについて解説しました。PIMは商品名・説明文・価格などの商品情報を、DAMは画像や動画といったデジタルコンテンツ全般を管理するシステムです。

商品に関する情報を管理するPIMに対して、DAMが管理するデジタルコンテンツには商品情報ではないものも含みます。PIMとDAMの主な違いは、こうした管理する情報の種類です。

一般的にPIMとDAMは補完的に使われます。PIMとDAMを連携すれば、PIMはDAMが管理するデジタルコンテンツにアクセスでき、各プラットフォームに合わせた画像・動画の配信が可能です。管理作業を分業することで、商品情報・デジタルコンテンツを効率的に管理できます。

製品紹介

PIM(商品情報管理)システムやDAM(デジタルアセット管理)システムを導入し、両者を連携して商品情報の管理・活用を効率化したいなら、商品情報管理システム「KOKONIDAS(ココニダス)」がおすすめです。

KOKONIDASは、取引先・Webサイト・社内システム・社内各部署などの商品情報を必要とする場所へ、必要な情報を受け渡すためのハブとして機能する商品情報管理システムです。KOKONIDASなら、大量商材の商品情報を管理・共有・活用する際の課題をまとめて解決できます。

KOKONIDASの主な特徴は以下のとおりです。

<KOKONIDASの特徴>

特徴

活用方法・課題解決

汎用的なデータ構造で、項目の追加・編集が可能

取引先からの商品情報データ提供依頼に対して、加工などの手間なく必要な情報を共有できる

提供先のフォーマットに適したデータのアウトプット

複数の販売チャネルやプラットフォームへのデータ出力時、個別にデータを作成する手間は不要

システム開発不要なパッケージシステム

導入が容易で費用も抑えられる

充実のデータ制作支援

既存システムから情報を吸い上げてデータを制作・メンテナンスする作業のサポートを対応

KOKONIDASの詳しい機能や特徴はこちら

KOKONIDASはAWS(Amazon Web Service)上で動くシステムサービスで、商品画像やPDFといったデジタル素材はAWSに登録します。KOKONIDASが管理する商品情報と、AWSに登録したデジタル素材を組み合わせて、商品情報を効率的に管理可能です。

KOKONDASはデモ環境での無料体験もご利用いただけます。PIMやDAMを使った商品管理システムの導入を検討中の担当者様は、ぜひお気軽にお問い合せください。

KOKONIDASに関するお問い合わせはこちら

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